元祖博多めんたい重

めんたい重だより vol.22

初冬の風物詩「福博せいもん払い」。
毎年11月15日~20日までの期間、福博の町は「福博せいもん払い」という、年に1度の大安売り・イベントで賑わいます。

その発起人が、明治期の博多を盛り上げたアイデアマン・博多商人の「八尋利兵衛」。
1849年(嘉永2年)福岡筑紫郡生まれで、14歳になると博多の有力呉服商で店員修行し、30歳で漬物店「八尋金山堂」を創業します。

所用で訪れた大阪・蛭子市の誓文払いの大盛況を見て「ぜひ博多も盛り上げたい」と、自分の店には恩恵を受けないにも関わらず、
博多の呉服商に合同の大売り出しを呼び掛けました。当時の大売出しというと、店が倒産したときに行われる「蔵ざらえ」のイメージが強かったため、
交渉は難航しました。それでも、粘り強く交渉を続けて、1879年(明治12年)の暮れに「誓文晴(せいもんばれ)」という名で実現しました。
(※明るいイメージを持たせるため「払い」を「晴」に変えて「誓文晴」としたそうです)結果は博多に人の波が押し寄せて、大成功を果たします。

その後も、現在に至るまで参加する店は拡大していき、今では福博の街(福岡市域全体)で毎年大盛り上がりを見せています。
今年は、福岡市内の商店街・百貨店等24団体で実施されます。福博の町の活気とお買い物を楽しみに、お出かけされてはいかがでしょうか。

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