元祖博多めんたい重

めんたい重だより vol.18

今回は、福岡・博多に留まらず、国内・海外から「日本の美」を代表する存在として評価が高い『博多人形』がテーマです。


博多人形には、「美人もの」「節句もの」「歌舞伎もの」などのモチーフがあり、人形の成型や着色に至るまで、すべての工程が職人の手作業により
丁寧につくられています。博多人形ならではの”美しさ・温もり・猛々しさ”などは職人の匠の技で、今も博多に息づいている伝統工芸の一つです。


その歴史は古く、慶長 5 年(1600 年)黒田長政が筑前入国した時代に多くの職人が集い、現在の博多人形の下地が誕生。江戸時代には名工たちが活躍し、博多人形は全国に流通するようになりました。


また、明治時代になると「第 3 回内国勧業博覧会」や「パリ万博」などの、国際的な博覧会で高評価を得て、日本を代表する人形として、
世界各国にその名が知れ渡り、海外の需要も高まりました。


博多人形といえば、女性の優美な人形を思い浮かべる方も多いと思いますが、現在では野球選手やアニメのキャラクター、
動物などをモデルにしたものなど、バラエティに富んだ人形がつくられています。


当店の西中洲からは、徒歩 15 分ほどの距離にある「櫛田神社前」駅。地下通路の壁には、博多人形や博多織など、
福岡・博多を代表する伝統工芸品が約 75 点も展示されています。福岡・博多の魅力に触れられる、まるで美術館のような駅になっています。

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