めんたい重だより vol.4
福岡の県庁所在地は「福岡市」ですが、福岡市の中央駅は「博多駅」となっています。
「福岡」と「博多」どちらもよく使われる名称ですが、二つの名称には深い歴史があるのをご存知ですか?
博多の名前は平安時代から使われていたようです。当時の史書「続日本紀」にも地名として記されており、現在の博多湾一帯を「博多大津」と呼んでいたようです。
一方の「福岡」は、関ヶ原の戦いで功績を残して福岡の地を収めることになった黒田長政が、出生場所の備前福岡(現在の岡山県瀬戸内市長船町福岡)」にちなんで「福岡」と名付けられました。
その後、西の城下町一帯を「福岡」、東の商人町・商業都市一帯を「博多」と呼ぶようになりました。
当時は城下町「福岡」と商人町「博多」は厳格に住み分けがされており、自由に行き来できなかったそうです。
唯一中洲は遊郭などの一大歓楽街だったため、双方からの行き来ができる場所であり、当店近くにある「福博出会い橋」は双方をつなぐ重要な場所でした。
時は下り 1889 年、市の名前を決める際に「福岡」と「博多」両者の意見が拮抗し、わずかな差で「福岡市」となり、「博多」の名は博多駅、博多港、博多人形、など様々な形で残されています。
ちなみに全国的にも有名な博多の三大祭りにも「博多どんたく港まつり(5/3~5/5)」、「博多祇園山笠(7/1~7/15)」と「博多」の名が使われています。
ぜひ福岡にお越しの際には「福岡」と「博多」に注目してみてください!
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