めんたい重だより vol.2
元祖博多めんたい重がある西中洲のお隣、天神地区では2015年より「天神ビックバン」と称し、老朽化し
たビルの建て替え工事が進んでいます。その中で移転予定の神社があるのをご存じでしょうか。
当店からほど近い、天神のオフィス街にひっそりとたたずむ「水鏡天満宮」です。
学問の神様として有名な「太宰府天満宮」と同様、菅原道真公が祀られています。
ちょうど中洲と天神との境目にあるこちらの神社。
隣にはレトロな雰囲気の飲食店が並ぶ横丁があり、 都会ながらもどこかほっと安心できるような場所です。
水鏡天満宮は901年、菅原道真公が無実の罪により大宰府へ左遷される際、今泉にある四十川(現・薬院
新川)の水面に自分の姿を映し、水面に映る自身のやつれた姿を見て嘆き悲しんだといわれます。
これにちなんで庄村(現在の中央区今泉)に社殿が建造され「水鏡天神(すいきょうてんじん)」「容見天
神(すがたみてんじん)」と呼ばれました。
その後、1612年に「水鏡天満宮」として福岡城の鬼門にあたる現在の場所に移されました。
因みに「天神」とは菅原道真公のことをさし、福岡市中央区の「天神」の地名は、この天満宮に由来しています。
数年前と比較しても天神の街の変化を感じますが、400年以上現在の場所で人々の暮らしや街並みを
見守ってきた「水鏡天満宮」はもっと感じているのでしょう。
移転先でも変わらず見守っていただきたいですね。
今の場所でお参りできるのもあと少し!お近くの際は行かれてみてはいかがでしょうか?
普段とは違う風景や空気などを感じれば、新しい発見ができるかもしれません。
その際は、今しか見ることができない街の移ろいもぜひ楽しんでくださいね。
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